「加納 光」の Blog

「徒然に思うこと」




2016.06.16

社会科学-2

By Kanou Hikaru


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西洋の成功理論が日本で通用しにくい理由-2


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日本という国は「組織」というもので成り立っている「縦重視の社会」です。逆に、西洋諸国は「個人」というもので成り立っている「横重視の社会」です。
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日本の「縦重視の社会」は「村文化」を発祥とする「集団主義」から生まれてきたものです。集団主義では、何かの縁でそのグループに所属したら「仲間意識」を持って動くことが重要になります。
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まるで「家族」のように「親しく」なり「家族主義」と言われるほど、仲良くならなければ結束が高められないと考えられてきたのです。
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家族主義になると「争ってはいけない」ということになり、仲良くすることが重要視されるようになります。日本の会社の経営理念に「和」というものが頻繁に使われるのは、こういう民俗的・歴史的背景があったからです。
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こういった社会の中では「個人競争」が非常に嫌われる傾向が強くなります。仲間・身内というった人たちの間での競争は、少なくとも表面的には隠さなければなりません。
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競争するならば「他の企業」と「仲間で結束を固めて競争すること」が大切になり、仲間どうしての成果の奪い合いなどしたら、村八分となり、生きていく場所を失うことになるのです。
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会社と会社が競争しているのですから、当然「競合企業」に対して敵対心を持つようになってくるわけです。
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これだけ日本と西洋とでは「社会的価値観の構造」「精神的感覚の構造」が違っているのです。ですから当然といえば当然という話ではありますが・・・
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やはり「成功」というものの考え方も、まるっきり違ってくるのが当然なのです。たとえは西洋の成功法則の書籍などには、やたらと「成功」「富」「地位」という言葉が登場します。しかし、日本の古くからの文献を どれだけ探しても、そういう言葉は まったくというほど登場しないのです。
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日本では「出る杭は打たれる」という価値観があります。「恩」という考え方もあります。(西洋には「貸し借り」という考え方はありますが「恩」という考え方は存在しません)。
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たとえば「科学の分野でノーベル賞」が欲しいなら「西洋の大学へ勤めろ」ということが大学教授の間では「暗黙のルール」となっているのです。
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「ノーベル賞などを取ってしまったら、そういう人間の居場所がなくなってしまう」というのが「古い学会というものに縛られた世界」に生きる「先生がた」の感覚のようです。
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日本の社会では、何かにつけて「チームを組んで動く」というのが好きなのです。そうやって、何事も「仲間と一緒にやる」という価値観を大切にしてきましたし、それを文化として今でも大切にしているのです。
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「ノーベル賞」を手に入れるほどの卓越した人は例外と考えて、普通の人ならば、日本で成功するためには、仲間に嫌われてはいけない・・・ということになるのです。
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こういう「心理の違い」は「購買者」となった時にも顕著に現れてきます。山の中の自動販売機が壊されることなく 誰からも大切に扱われている国は、世界で日本という国ただ1つなのです。そういうところに、自動販売機は壊されて当然と考える西洋の売り方を持って入っても、日本では成功しにくい・・・という話になってしまうのです。
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西洋の売り方の代表といえば「テクニック」というものだと思います。つまり、日本で「○○テクニック」というものを使っても、なかなか売れないのは、こういった時代背景や歴史的価値観があるからです。
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では、どうすれば良いのか・・・という話になるのでしょうが・・・ そのあたりの話は次回、もう少し 詳しく説明してみたい・・・ そのように思っています。

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