「加納 光」の Blog

「ふと感じたこと」




2016.01.24

弟子志願

By Kanou Hikaru


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師匠に値しない男の ため息


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いやはや日曜日の夜中に随分とながい電話をしていました。電話では何かと伝わりにくいということで、途中から「Skype」に変更してのテレビ電話です。「本を出版してコンサルタントになりたいので、指導して欲しい」とおっしゃる人との話し合いでした。

私は師匠のように100冊以上の本を執筆したような経験はありません。私の原稿が書籍になったといっても、せいぜい5冊や10冊程度の実力です。メールで「word」の原稿を送ってこられザッと見て欲しいとおっしゃる。「私が見たぐらいじゃわかりませんよ」と言ったのですが、それでも良いからというのでシブシブに・・・

そもそもコンサルタントなんていう商売はサラリーマンをやったらやったで「そこそこの実績」は出せるけれど「すぐに飽きる性分」で「新しいもの好き」で「妙に自分の好きな分野にこだわりを持った変人」にしか向いていない商売だろうと思います。

私だって、サラリーマンを辞めて「この仕事」をするまでに家族に迷惑をかけつつ、退職金を食いつぶしながら「どこかサラリーマンとして雇ってくれるところはないだろうか?」と思いながら5年近く修業をしているうちに「数社」から手伝って欲しいと声がかかった。

それが3社になり5社になり・・・という状態になって「自分で仕事をするよりも、自分の分身を育てたほうが効率が良い」ということがわかってきて、人材を育てるセミナーの講師という仕事をするようになった・・・といった経緯を説明しました。

「著作を執筆したい」とおっしゃるのなら「編集者」に相談するのが1番です。私だって師匠に原稿のチェックなどということをお願いしたことはありません。師匠から習ったのは「自分で原稿を上手に書けるようになるための勉強法だけ」です。

うちの師匠は、自分のことを師匠だなんて思っていません。私が勝手に「この人の頭の中にあるものを学びたい」と思って、勝手に25年も追い掛け回して来ただけです。師匠が「師匠ズラ」をしないのですから、弟子の私もそういう師匠に勝手に学んで「師匠ズラ」などしたいとは思ってもいません。学ぶなら、自分から 自分で勝手に学んだら良いだけ・・・そう思います。

セミナーの講師という仕事にしても「教えられて できるようになる仕事」ではありません。やりたいのなら、自力で「人に教えられるところまで自力で学ぶ」以外に道はないのです。私が「あなたは講師」と認めたところで「依頼先の経営者」が「セミナーの講師」と認めない限り、ビジネスセミナーの講師になんてなれやしないのです。

「経営者に対して強く意見ができるのがカッコイイ」などというカン違いをしている人も多いようですが、冗談じゃありません。「契約を打切られる覚悟をもって、社長さんの方針を変えなければ業績は上がりませんよ」と「熱意より嫌わる方が上回るのなら首を切れ!」という「覚悟」をもって必死で「憎まれ口」を叩いているに過ぎません。

「自分のイメージを経営者に伝えているだけ」などという妄想をもっていらっしゃるようですが、私は 1週間に80時間くらいは市場調査をします。新しく売れ始めた物がないか、新しく人気の店ができてやしないか? そんなことを30年も続けています。そして、新しいニーズで「どこかの会社が真似できそうなこと」を探し回っているのです。

本を書くことだって同じです。私は年間1500冊ほど立ち読みをします。私の事務所には4000冊ほどの資料となる書籍があり、そのバックボーンがあるからこそ「こういう事例がある」と先方に伝えることができているだけです。自分の思いつきなんて「たったひとつ」もありません。正直、全部・・・100%請け売り・・・ 私の本は、そういう良いとこ取りの組み合わせでしかありません。ネタになりそうな本なら買います。

ですから、できることなら、もっと資料となる本が欲しいのですが、事務所が狭く、12個の本棚を置くのが精一杯で、これ以上、新しい本を置くところがないのです。ここにある本は全て「自分が威張るため」に買ったものは1冊もありません。全て「相談された人のSOS」に応えるために探し出した本ばかりです。

「セミナー講師」や「コンサルタント」というのは「影の存在」です。言ってみれば「名もなき忍者」のような仕事です。「カッコイイもの」でも「あこがれるような職業」でもありません。なにしろ「責任」さえ取れないのです。できることがあるとすれば「契約を切られても仕方がない」という覚悟を持ったアドバイスぐらいです。

そもそも「料金が高い」「いちいち厳しい」「いちいち しつこい」と陰口を叩かれているような人間に「その商売のしかたを教えて欲しい」などと言うほうが大間違いです。そんなこんなの説明を「カン違いしたかた」に、納得いただくまで長々と説明した日曜日の夜でした。あぁ・・・疲れた・・・

そうそう。彼が質問してきた「彼の執筆原稿に対する感想」ですが「私のような三流のビジネス作家には、まったくわからない」と答えました。そもそも「私が書きたいと思った内容の原稿」などは たったひとつも無いのです。全てが編集者の人から「こんなテーマで書ける?」と質問され「何とかします」と答えて書いたものばかり・・・

そんな人間に「自分の原稿の凄さをホメてくれ」と頼むほうが「お門違い」です。せっかくご相談いただいたのですが、なんとも申し訳ない結果となってしまいました。さぁ・・・今週はセミナー3連チャンだ。体力を蓄えるために横になりましょう。

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