「加納 光」の Blog

「マーケティング」に関するメモ




2016.05.14

さすがです

By Kanou Hikaru


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「百貨店の新しい動き」

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すごいことになったなぁ・・・ と半ば呆れ気味なのですが、いくつかの東京の百貨店の本店で「お中元商戦」が始まってしまいました。

感心するべきこと、つまりは「他の会社で成功するタネ」のようなものがいくつもありますので、ここで、プロのマーケッター、プロの企画マン、経営幹部や経営者であれば「こういうところは 感心しましょうね・・・」という部分をご紹介しておきたいと思います。

ポイントは3つあります。

1)スタートさせた時期。この時期は、百貨店にとっては「初夏ファッション商品」以外に強く売上が取れるものはありません。百貨店には3つの商品があります。ひとつは「空軍商品」と呼ばれる「ファッション系の商品」、利益率も高いし 当たれば凄い。

2つめが「海軍商品」と呼ばれる高額商品。宝石、美術品、呉服、プレタポルテ(欧州有名ブランド)の商品、とにかく1つ売れたら数字もでかい、そして「陸軍商品」と呼ばれる「食品系の商品」、額は大きくないけれど 確実に毎日売上を確保できる。

その陸軍商品の中で異例の存在なのが「お中元やお歳暮ギフト」・・・ これは「陸軍の空飛ぶ商品」といわれています。言ってみれば「ヘリコプター部隊」の商品。その商品を、この早い時期からインターネットで販売を始めたというのが凄い。

どこよりも早く市場を確保できた企業が ピーク時に 売上を独り占めできる・・・というのが 商売の鉄則です。強い会社は マグレを狙わず、徹底的に やるべきことを 手を抜かずにやる・・・ これが凄い。


2)潜在ニーズの掘り起こし・・・ というやつです。他のもので成功している。お客さんが同じなら、こっちで同じ売り方をしても 当たるだろうな・・・ という考え方で行っている 応用型 この分野では新型企画・・・ というもの。

バレンタインで「自分買い」という買い方が増えている。お中元を買うお客さんも年代的には ほぼ同じ・・・ だったら バレンタインで成功した売り方で、お中元も売っちゃえば言いじゃん! という こういう考え方で商品をラインナップした。


3)そして、こういった商品のコンセプト設定が 実に上手い。この店の ここでしか変えない 自分専用の 自分のためのご褒美ギフト・・・ 伊勢志摩サミット対応商品だの、オリンピック対応商品だの・・・ まぁ うまいことやるなぁ・・・ と感心。さらに、こういう商品・・・ SNSの拡散を狙いつつ、テレビ取材の記者が喜ぶネタになっている。


こりゃぁうまい・・・ と感心するばかり。基本的に 実験的販売ではあるけれど、かなり「当たる確率が高い」と踏んで 進めているカンがある。「どこより早く動く」「当たった企画の連想企画をする」「SNSでの拡散や、テレビ取材・・・ せざるを得ない周到な準備」・・・ こういう風にしなければ 売上が確保できない。しかし、こりゃぁ上手い。コンサル先で 提案しないわけにはいかない。

この夏が無理なら「秋口のお歳暮スタート」で 今から準備だ・・・ 



ホンキで売上を上げたいのであれば、ここに紹介した企画立案の法則をゆっくりと読んでいただければ・・・ そのように思います。ホンキで解説していますから、とっても長文ですよ・・・

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まず 売れる人を 育てる
それが 成功の秘訣


 
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