
「苦情法」と「着眼法」
ビジネスの原点は日本にあり。
世界的に「デザインの神様」と呼ばれた「売れるデザインを作るデザイナー・レイモンド・ローウィ」が実行していたものは「日本流経営手法」だった。という事実がハッキリしたら、アメリカよりも「日本の名経営者」の「手法」を学ぶに限ると思ってしまうのは、当たり前のはなしかもしれません。日本の代表的な名経営者といえば、昭和の成長期に日本を世界大国にした3人「江崎グリコの江崎利一社長」「阪急グループの総帥・小林一三社長」「パナソニック(旧・松下電器)の松下幸之助社長」の3人です。他にもたくさんいらっしゃいますが、日本を豊かにした近年の社長といえば、この3人になるでしょう。
その経営手法には「共通項」があります。「共通点」ではありません。多くの名経営者が全て持ち合わせている大きなポイントがあるのです。それは「お客様は満足には鈍感で、不満には驚くほど敏感である」という感覚です。
全ての社長が「顧客満足」を考えていました。ただし、一般的な手法ではありません。そこには、鈍感な満足感をいくら与えても人は満足し得ないという哲学があるようにも感じます。この3人の偉大な経営者も、レイモンド・ローウィも全く同じ部分が重なり合っているのです。それは「人は不満を取り除くと満足しやすい。」つまり、満足を探すのではなく「不満を探して、不満を解消する」ということに徹底的にこだわっているのです。そこに「世界で最も歴史ある日本の商いの磨き抜かれた戦略」が見え隠れするわけです。
「商いは盗むもの」
「商いは盗むもの」という言葉があります。これが400年、商い(ビジネス)(マーケティング)を醸成させてきた国の究極の「成功心得」です。つまり「商品企画」も「盗むもの」であり、「販売企画」も「盗むもの」なのです。ところが、いざ「企画を立てる」という話になったら「今までにない、何かオリジナルな画期的なもの」という風に考えてしまいがちです。
とはいえ、世の中には「似たような商品ばかり」が並んでいます。「トレンド」という波に乗った「似通った商品・よく観るとチョット違っている」これこそが「日本流オリジナル」と考えれば話はスッキリします。トヨタのビッツとホンダのフィットは似ているよね。とはいえ、よく観るとやっぱり違っているのです。そのまま模倣したのでは「コピー商品」となってしまいますが、日本ではコピーではなく、あくまでも「トレンドにのった、似通った商品」が並んでいるのです。
この違いは小さいように感じますが、実は大きな違いです。購入者が「模倣品」とは思わず、その少しの違いに満足し、その少しの違いを「オリジナル」と、しっかり受取っているのです。たとえば、私のところは「どこにもない商品を開発する!」そういう風に生まれてきた商品で、バカ売れした商品など無いのが現実です。いかに「トレンドにのるか?」「似ているけれど、どこがどう違うのか?」その微妙なさじ加減ができる日本を、世界は「商売大国」と評価しています。
しかるに「商売大国」で商売(ビジネス)に成功するには、徹底して「日本流商売術」「日本的着眼術」を修得しなければ、うまくいくものさえ、うまくいかなくなってしまうわけです。

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